反・脱原発の発言や姿勢でも簡単に信じるな。たとえ善意であっても結果として後ろから味方に石を投げつけているケースもある~@yasunori10514立石泰則さんつぶやき編集
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①誰が味方かで誰が敵なのか。戦いに勝利するには、
もっとも重要な視点だ。しかし実際には、その見分けは難しい。
味方だと思っていた人たちが、後ろから石を投げたりするからだ。
それも、あたかも適切なアドバイスかのように見えるから、
なかなか分からない。政府・東電の共同記者会見でもあった。
②私は「政府東電統合対策室・共同記者会見」に
10月から出席した。
そのとき、すでに園田政務管が安全を証明するため
福島原発近くの汚染水を「飲む」ということが
話題になっていた。
当初は私も、
「くだらない」と思っていた。そもそものキッカケは、
東電側が浄化した汚染水の安全性を主張したことだ。
③出席していたフリーランスの記者が
「だったら、飲めますか」と
突っ込むと、園田政務官が「私が飲みます」と答えた。
いわば、売り言葉に買い言葉から始まったとも言える。
このことに対し、
提案したフリーランス側は四面楚歌の状態になった。
反原発側からは「子供じみている」といった批判が起きた。
④「汚染水を飲む」ことについて、
ネットで反・脱原発派のブログで
批判されたうえ、フリーランスの質問レベルという
ランク付けまでされた。しかも東電が「誠実に」答え、
ウソはついていないと評価されたのに対し、
汚染水の試飲を園田政務官に迫ったフリーランス側は
一方的に叩かれていた。
⑤しかもそのブログを「同意」としてリツイートしたのが、
ちょっとした有名人だったため、かなり広範囲に広がったと思う。
しかし実際に記者会見に
出席した者から
言わせてもらうなら
「戯言」に過ぎない。
インターネット中継等での記者会見では、
会場の雰囲気や
東電側の狡猾さは
分からないからだ。
⑥
政府東電統合対策室の記者会見に出るようになって、
すぐに分かったことがある。
たしかに東電側は
「ウソ」を
ついていないかも
知れないが、
事実を包み隠さず
話していないことだ。
質問者のレベルに
合わせて、
必要最低限の情報を
小出しにしているだけ。
だからフリーランスは東電の言質を得るため必死。
⑦いったん「言質」を得ると、
それをテコに東電が明らかにしない事実を発表させるため
突進していくということが繰り返される。
だから、インターネット等の映像では、
少々お行儀の悪い発言姿勢が見受けられることになる。
互いに必死だから、感情的にならざるを得ない場面が
少ないからだ。
⑧園田政務官の汚染水試飲問題に関して、
政府東電統合対策室の記者会見に
出席してみて初めて分かったのは、
ポイントは現地での試飲とフリーランスの同行を
求めていたことである。
つまり、フリーランス側の目的は
福島原発事故の現地取材を
実現させることにあった。取材を認めない政府への
反撃である。
⑨政府・東電側が拒否したため、現地での試飲、同行取材は
実現できなかった。
園田政務官が試飲したのは週2回開催されていた
「記者会見」の席上だが、事前に園田政務官の出席は
開始時間の午後4時半ではなく5時過ぎになることが
通知されていた。
しかし園田政務官は午後4時半に現れ、試飲した。
⑩その場には、大勢の記者クラブの記者が姿を見せたものの、
汚染水の試飲を迫ったフリーランスの主要メンバーはいなかった。
記者クラブの記者だけには
午後4時半に試飲することが伝えられていたからだ。
結果論から言えば、
フリーランス側の現地取材を目指した試みは
失敗したと言える。
⑪しかしその後のフリーランスを除く、記者クラブの記者、
海外メディア(代表取材)の福島原発の現地取材が実現したのは、
フリーランス側の
あの手この手で現地取材を求め続けた行動が
多分に影響したと
思っている。
記者クラブの記者と違い
手弁当のフリーランスの
努力は、
もっと評価されていいと
思う。
⑫私は、政府東電統合対策室の共同記者会見に出席したことで、
改めて「地獄への道も善意で敷き詰められている」という言葉を
噛みしめることになった。
そして改めて「映像」が情報の一部しか伝えていないこと、
取材現場に足を運び、そこで見た「事実」を
記者の目で伝えることの重要さを再認識した。
⑬たとえ、善意であっても後ろから味方に
石を投げつけるようなこともありうる。
もしそれが意図的なら、
ある種のスパイ工作だと言えるかも知れない。
反・脱原発の発言や姿勢を
取っているからといって、
簡単に信じてはいけないことも学んだ。
以前ほど「kikko_no_blog 」は信じないことだ。
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