ビキニ水爆実験で被爆した第五福竜丸の乗組員・大石又七さんの文章引用・福島原発事故は中曽根康弘と読売新聞の正力松太郎に遡る~@iwakamiyasumi岩上安身つぶやき編集
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先日、日本テレビが深夜にビキニ水爆実験のドキュメンタリーを放映し、話題になっていたが、
その水爆実験で被爆した第五福竜丸の乗組員・大石又七さんが
「内部被曝からいのちを守る」に文章を寄せている。
傾聴する価値があると思うので、一読をおすすめしたい。
以下、引用する。
第五福竜丸の乗組員・大石又七さんの文章続き。⑵。
「福島原発大事故は
今から57年前に起きた
ビキニ事件の原点に
さかのぼって考えなければ正しい答えは出てこないと思っています。
誰がなぜ、
この核兵器にも匹敵する
危険な原発を、
地震大国である日本に
導入したのか。」
大石氏の続き
「(中略)マッカーサー元帥は、天皇に戦争責任を負わせると
日本国民はばらばらになってしまい(対共産圏の)防波堤としての役目を果たさなくなると考え、
「天皇制と財閥を残し、温存させて日本をアジアの工場にする
(家電や車を作らせアメリカに輸出させて引きつける)」。
大石氏の続き
「…そして多額の政治資金を提供し、反共産の保守大連合を実現させ、強力な親米政権を作り上げる、それをメディアが支える」という
政治・心理作戦を行っていたというのです。そして、
そのあと原子力発電の素であるウランを提供し
自由諸国の軍事ブロックを築こうとして…」続く
大石氏の続き④
「…CIAの職員を日本に派遣し、読売という大きなメディアを
目標に打診してきました。
これを知った
読売新聞社主の
正力松太郎氏は、
日本中が核実験反対で燃え盛っている矛先を変え、復興させるには
これしかないと考え、自分の持つメディアをフルに利用して
『原子力の平和利用』を…」
大石氏の続き⑸
「…自分の持つメディアをフルに利用して『原子力の平和利用』を
前面に掲げ、原発導入の宣伝を大々的に行ないます。
しかし、その裏で彼が描いていたことは原子力発電や
原子力船『むつ』を成功させた後に
総理の座を得ようとしていたというのです。」続く。
大石氏の続き⑥
「政界では
中曽根康弘代議士が、青年将校などと
はやされながら
危険が伴う
原発の調査もせず
アメリカの意向に
沿って
その導入の先頭に
立ち、
ビキニ事件の三日後に
2億3500万円の
原子力予算を
国会で通過させます。彼の原発の中には
核兵器が
ちらついて
いたのだと
思います」続く。
大石氏の続き⑦
「核兵器は原子力発電から作れるからです。
ここにきて、日本も核兵器を持つべきだとさかんに言っています。
アメリカの思惑と日本の思惑は違うところにありましたが、
導入という点では一致しました。原発を日本に導入した経緯を知れば、今起きている大事故の責任は誰にあるのか」続く。
大石氏の続き⑧
「…賠償の方向性も見えてくるはずです。(中略)
1940年代から50年代にかけて各国の核実験が地球上のあちこちで
始まりました。大量の放射能が大気圏や地球上に振りまかれています。そのことを裏付けるように60年頃から世界中でがん患者が急増し、…」続く。
大石氏の続き⑨
「…日本でも今死亡率のトップはがんです。
私は、この放射能がその一因になっていると思っています。(中略)
私たち23人の乗組員の内、半数がすでに被曝と関係あるがんなどで
亡くなりました。
私も肝臓がん(中略)、
白内障、気管支炎、不整脈、
肺には腫瘍を抱え…
嗅覚も消え、
三十数種類の薬を飲みながら
命をつないでいます。
日米政府はこの大事な事件を被爆者や被害者の頭越しに、
わずか9ヶ月で政治決着を結んで解決済みにしてしまいました。
(中略)
大石氏の続き11
「…悔しいのは、
自民党政権は
被った膨大なビキニ事件の被害額を
わずかな見舞金に変え…
国際法に違反する
アメリカの太平洋汚染の
核実験も容認、
協力するなどと
国会で発言し、
それらの協力を取引材料に
中曽根康弘、正力松太郎、日本テレビの重役だった
柴田秀利氏たちが
水面下で原子力技術や
原子炉、ウランを
アメリカに要求し
東海村に
導入したのです。」続く。
大石氏の続き12
「…後にアメリカの国立公文書館から
それらの資料が出てきました。
当時、原発導入には一部の科学者や平和団体の人たちが
日本列島は活断層が網の目のように走っている、
『危険だ、危ない』と
いって反対しました。それを押し切って導入した答えが
今出ているのです」
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